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桃栗3年、柿6年⁉

 2022年も残りわずかとなりました。今年はからふるにとって大きな節目の年となりました。

 2月にはからふる・ぶらんしゅ開所5周年を迎えました。そして春には放課後デイのご利用者第1号のDさんが社会に巣立ち、児童発達支援ご利用者第1号のKちゃんが就学を迎えました。


 毎日精いっぱいに駆け抜けてきた日々でしたが、改めて5年間の重みを感じ、これまでを振り返りながら、よかったことはさらに発展させ、悪かったことは反省して改善する、そんな次のステップに進んでいかなければならないと感じた1年でした。


 今から6年前、からふる・ぶらんしゅが開所する前、いろいろな事業所さんに見学に行かせていただいた際、2つの重症児デイの2人の看護師さんからおいしい柿をいただきました。

 その柿の種を法人本部の庭に植えると、年々大きくなり、3年目に1個だけ実がなりました。翌年は全く結実せず、5年目に再び1個だけ実がなりました。


 「桃栗3年、柿8年」ということわざがありますが、6年目の今年、8年も待てず結実をあきらめた私は、もう柿の木を抜いてしまおうと夏に枝を落とすことにしました。


 ところがよく見ると例年見かけない花のようなものがいくつもいくつも枝に咲いており、もしかして今年実がなるかもしれないと思い、枝を落とすのをやめて秋を迎えました。

 そして6年目の秋。

 溢れんばかりのたくさんの柿が実りました。

 

 「桃栗3年、柿8年」ということわざは、単に果実が結実する年数を表しているのではなく、目標を成就するには一朝一夕には成し遂げられず、何事にも相応の年数がかかるということの例えだそうです。

 

 6年前、たまたま2つの重症児デイの2人の看護師さんからいただいた柿の種を何気なく庭に植えただけでしたが、あれから6年の歳月が流れ、こんなに実をつけるまでに成長しました。


 からふるも6年前に教えていただいたことを成就できているだろうか。実を付けないからと言って諦めて枝を落としてしまうようなことをしていないだろうか、ちゃんと実をつける成長ができているだろうかと考えさせられました。


 私たちの支援は一朝一夕に結果が出るものではありません。特に重い障がいのある子どもたちの変化は、よくよく見ていないと見逃してしまうほど小さい変化かもしれません。昨日と今日ではわからないぐらいの変化かもしれません。でも私たちには6年の積み重ねができました。6年前の子どもたちを振り返ると、「こんなに成長したのか」と驚くばかりです。子どもの成長から学ぶことがたくさんたくさん積み重なってきました。


 どんなに高名な先生の講義を聞いても、どんなに専門的なことが書かれている本を読破しても、どんなに高価な研修に参加しても、目の前にいる子どもたちの変化に気づかなければ水の泡です。一番の先生は目の前の子どもたちです。

 新しい年も、子どもたちからたくさん学べる年になるようにしたいものです。


 秋には、開所以来初めて悲しいお別れもありました。Rちゃんから学んだことを活かしていくことが、7年目を迎える我々の使命だと思います。


 障害児通所支援は今後大きな転換を迎えていくことが予測されます。ただお子さんを預かってケアをするだけではなく、一人一人の成長を見極め、一人一人の力を伸ばしていける事業所でありたいと思います。


 本年もお世話になりありがとうございました。

 皆様、よいお年をお迎えください。

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