神様がくれたもの
- 代表理事
- 4 日前
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働き方改革の世の中で、首相さえも「働いて働いて働いてまいります」と言われていましたが、私も同じく毎日夜遅くまで働いて働いて働いているので、いつも夕食を買いに行く最寄りのスーパーには閉店間際に駆け込むとても迷惑な客です。(きっとブラックリストに載ってる…)
でもその日は少しだけ早めに仕事を切り上げられたので、珍しくゆっくりいつものスーパーに立ち寄りました。
普段入り口に何枚か貼ってあるイベントのポスターやチラシには目もくれず素通りする私なのですが、その日は1枚のポスターになぜか引き込まれるように近づいていったのです。本当に吸い込まれるような感覚で。
それはあるシンガーのアルバム告知のポスターでした。優しそうな笑顔をたたえた青年の横に書いてあるそのシンガーの名前を見て、私は夜のスーパーの入り口で「エーッ!!」と大声をあげてしまいました。
そのシンガーの名前は関本泰輝さん。20年ぐらい前に私が勤めていた療育施設でリハビリを担当していたお子さん(今は立派な青年だけど)だったのです。
きっと彼自身は覚えていないと思うけど。
もう夢中でポスターの写真を撮りまくりました。あの泰ちゃんがプロのシンガーになっていたなんて!
家に帰ってすぐに検索して、Youtubeで聴いた彼の歌声は、心に響く天使のような優しい歌声。そしてなんと癒される歌!
私は理学療法士なので、彼の身体機能でこんなにきれいな声で歌うことがどんなに大変なことかはちょっとぐらい理解できます。
最初は「きっとすごく努力したんだろうな~」と思って聴いていたのですが、いつの間にかその歌声に癒されて、すっかり彼の大ファンになってしまいました。
もちろんすぐにCDも購入。
昔かかわった子どもたちが、時間を経て立派に成長した姿を見るのは、この仕事を長く続けてきた者だけが味わうことのできる嬉しいご褒美です。
私たちがかかわる子どもたちは障がいが重かったり、機能的に限界のある子どもが多かったり、中には悲しい別れをしなければならないこともあるので、PTとしてできることに限界を感じて挫折することもしばしば。
でも長く続けていると、こうやって素敵に生きている子どもたちから勇気をもらえる日が来ることもたくさんあるのです。
あの日、なぜあのポスターに引き寄せられていったのか、きっと神様がくれた素敵な再会だったんだね。
今では毎日泰ちゃん(…って呼ばせてね)自身が「神様からのおくりもの」と称する歌声に癒されて、「働いて働いて働いて」の疲れも吹っ飛んでいます。
(もう一つ驚いたのが20年前から変わらないお母さんの美しさにもびっくり!)
皆さんも関本泰輝さんの歌声にぜひ癒されてください!
