保育所での姿に考えさせられたこと
- からふる乙訓
- 10月31日
- 読了時間: 3分
10月の初めには「もう10月やのに、なんやこの暑さは‼」と毎日のように言っていたのに、後半になると一気に気温が下がり、すっかり秋めいてきましたね。
子どもたちが気持ちよく外で遊べる季節がどんどん短くなってきている気がします。
そんな中、10月21日にAくんが通っている長岡京市の保育所に遊びに行かせていただきました。
元々は、保育所でAくんがどんな風に過ごしているか、職員が見学に行かせてもらおうと考えていたのですが、園長先生に「Aくんと一緒に児発に通っている、他のお子さんも一緒に行かせていただけないでしょうか?」と相談してみると、快く受け入れてくださって、Rくん、Sちゃんも一緒にAくんを訪ねて保育所に遊びに行ってきました。
本当はRくんもSちゃんも他市の子なんですが…
保育所に到着するとRくんは緊張気味。隣の小学校で小学生が元気に鬼ごっこしている姿を見かけただけで圧倒されていました。
保育所に入ってもRくんはだいぶん緊張していて、いつもの笑顔が全く見られず…😅
それに比べてSちゃんは、園児さんたちのにぎやかな声にも動じることなく堂々としていました。
みんなで年長児さんの部屋に入ると、Aくんがお友達に囲まれていました。「Aくん!遊びに来たよ!」と声をかけましたが、あれ?Aくん目を合わせてくれない💦
親友のRくんと対面しても、Rくんも全く笑わないし、Aくんは目も合わせないし、2人ともよそよそしい…。
Aくんが普段気にしてくれているSちゃんなら目を合わせてくれるかな、と対面しても、いつものAくんと違って知らん顔。「なんで保育所にからふるのメンバーがいるの⁉」と思っているかのようでした。
(諦めてAくんから離れた時、ちらっとSちゃんに目を向けた優しいAくんでした)
園児さんたちが歌で歓迎してくれました。Aくんもクラスのみんなと一緒に並ぶと、さっきと違って笑顔で大きな声を出して歌ってくれました。
ああ、今日はAくんは『からふるの子』ではなくて、『保育所の子』として私たちを歓迎してくれる側なんだな…と思いました。
そのあと、みんなでグラウンドに出て、ダンスをしたり遊んだりしました。
RくんとSちゃんで作った「ありがとう」のお手紙?も手渡すことができました。(まだRくんは緊張していましたが…)


月1回ではあるものの一応保育所に登園できているSちゃんは、周りににぎやかな子どもたちが集まってきても堂々としたものでしたが、結局年長まで入園が叶わなかったRくんが、大きい集団の中ではこんなに緊張するんだと考えさせられるものがありました。
そしてAくんの「保育園児さん」としての姿を見ると、幼少期にたくさんの友達に囲まれて生活する経験はやっぱりとても重要なんだなと改めて思い知らされました。

医療的ケア児支援法が施行されて早や4年。こども誰でも通園制度も始まっているというのに、医療的ケアがあるから保育所や幼稚園に通うことができない子どもたちが私たちの目の前にいる現実…。
だからこそからふるの存在意義があるのだと思う反面、からふるの存在が医療的ケア児の保育所入園の弊害になっているような気もしています。からふるが預かってくれるんだからそれでいいだろうと努力してくれない自治体があってもおかしくないよな…。
次の一手を考えなければ‼
