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これでいいのでしょうか?


 急転直下の全国一斉休校要請。まさかの展開に振り回されています😟

 首相は『子どもたちの健康、安全を第一に』と言いながら、幼稚園、保育所や学童保育所、そして我々の児童発達支援と放課後等デイサービスは、働く親に配慮して原則開所せよと言う。学校よりよほど狭い環境で過ごすことになるのに、この子たちの健康と安全は考えてもらえないんでしょうか?

 一斉休校をニュースで知った時、放課後デイも当然休所要請が出されると思い、からふるも休所の方向でいろんな検討を始めていました。特にからふるのご利用児さんは抵抗力の弱いお子さんが多いので、感染予防対策としては休所が妥当だろうと。

 でも、約1か月子どもが家から出られなくなった時のストレスや保護者の負担をどうやって軽減するか、共働きのおうちのお子さんをどうしてあげたらいいか、そして休所による事業所の経済的打撃と職員の給与保障をどうするかなどを考え始めていました。

 管轄の保健所にも「一事業所で判断できない」と夜中にメールを送らせてもらいました。

 ところが翌朝、厚生労働省からまさかの原則開所の通達。まあ、休所通達なんて出したら、倒産する事業所続出でしょうからね。公立学校は休校しても倒産しませんものね。

 からふるは開所すべきかどうか。

 お母さん方は突然の休校で、放課後デイまでなくなったらどうしようと不安に思っておられたし、仕事をしているお母さんからは見てもらえる人がいない、仕事を休めないと切実な声も聞きました。

 圏域のほかの事業所さんも、急な対応に苦慮されていましたが、何とか受け入れようとされていました。

 からふるも何とか子どもたちの生活リズムを崩さず、お母さんたちも安心できるように、開所の方向で調整し始めました。

 一方で、もし感染拡大したら…と思うと開所することも、休所することも、どちらを選択しても正しい選択ではないような気がしていました。

 からふるには、障がいを持つ子どもを育てているお母さんが何人も働いています。そのお母さんたち(職員)も突然の休校で出勤できなくなる可能性が! 

 でも保育所や学童保育所だけでなく、放課後デイもお子さんたちを受け入れてくださったおかげで、からふるの職員も何とか必要人数出勤可能になりました。

 からふるもそうやって支えてもらっているのだから、からふるも支える側に回らないと!

 感染が拡大している中で、障がいの重いお子さんを受け入れる事業所が開所していいものなのか、今でも答えは出ません。

 確かにからふるは1日定員5名の小集団です。放課後デイは、午前中の児童発達支援と分離して午後開所することにしたので、学校や保育所よりはずっとずっと小さい集団であること、それにどのご家庭でも子どもたちが感染症にかからないように注意していただいているので、感染リスクは低いかもしれません。でも日本全体がこんな状況なのに、本当にこれでいいのだろうか?

 お母さん方から「開所してくださってありがとうございます」と感謝されると、罪悪感を感じたり悶々としています。

 子どもの感染を防ぐ目的にしては中途半端な政治判断だし、第一子どもよりお年寄りのほうが重症化しやすいデータがあるなら、高齢者のデイサービスとかは休所にしないんでしょうか? まあ、それも困るご家庭は多数だし、倒産する事業所続出ですね。

 首相は事業主に対して「お子さんのおられる従業員の方々への配慮を」と会見で発言されていましたが、休んだらアカンなんて言いませんよ! でも従業員に休まれると回らない業種はあるんです。AIもテレワークもできない業界はあるんです。助成金もらったって、人がいなければ話にならない職場はあるんです。

 子どもがいる従業員は休ませろ、働く保護者のために子どもを受け入れろ、感染から子どもを守れ…矛盾してる!

 これって、国民が命令に従うか、壮大な社会実験をされているような気がしたのは私だけでしょうか?

 子どもの命を守るための英断なのか、何が主目的なのかわからなくなってしまいました。

 安倍さんの顔がニュースに映る度に血圧上昇中です😓

 新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザもRSウイルスも、とにかく子どもたちに感染させないように注意を払って、子どもたちの楽しみを奪わないように、必要以上に騒がないように、冷静に支援を続けていきます。

 明日から休校に入る放課後デイの子どもたち。時間はあってもお買い物にも図書館にも連れて行ってあげられないけど、しばらく我慢してね。

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