阪神大震災が教えてくれたこと

January 17, 2019

 人には人生を大きく変える出来事があると思います。振り返ってみると、私の場合は阪神・淡路大震災だったように思います。

 あの朝、聞いたことがないような轟音(あとで地鳴りとわかりました)が近づいて来たかと思うと、体験したことのない大きな揺れ。京都はそれほど被害はありませんでしたが、あの揺れは生まれて初めて味わう恐怖でした。

 

 震災当時私は養護学校(現支援学校)のスクールバスの先生をしていました。何が起こったのかわからないまま生徒さんを迎えに行きました。今では考えられませんが、震災当日も学校は休校ではなかったんですね。

 

 携帯電話もスマホも、メールもSNSもない時代。スクールバスは大渋滞に巻き込まれ、連絡も取れず、大きな地震で高速道路が閉鎖されているというラジオの情報しかわからないまま、1時間半遅れで学校に到着しました。

 

 「神戸が大変なことになってる。もう30人ぐらいの人が死んでる。」と聞かされ、休憩室のテレビで見たのは息を飲む光景でした。家や高速道路までもが倒壊し、街のあちこちで火の手が上がり、数十人単位で死者の数が増えていく…

 

 神戸には友人もいます。夜になっても報道され続ける町は火の海と化し、友人に電話をかけ続けるも当然つながらず、「もしかしたら亡くなっているかも」と恐怖におびえました。

 幸い神戸の友人は無事でしたが、まだ若かったので「死」というものが決して身近なものではなく、夜眠ると必ず朝がやってくると信じて疑わなかった頃に突き付けられた「必ず明日が来るとは限らない」という現実。お金をかけて手に入れた物や建てた家がもろくも崩れたあの衝撃…震災がきっかけで人生をどう生きるか改めて考えるようになり、物ではなく自分に投資しようと思い理学療法士になりました。震災がなければ理学療法士になることもなかったかもしれないし、からふるも存在しなかったかもしれませんね。

 

 震災から24年。今でも当時の映像を見ると涙があふれてくるぐらい私にとっては恐怖と悲しみの体験でしたが、日本の災害対策や安全に対する考え方が大きく変わった大切な日でもあります。失われたたくさんの命が教えてくれたことに感謝し、今年も5時46分に黙とうをしました。

 

 災害はいつ起こるかわかりません。その日に備えて構えを作っておくことが大切ですね。からふるはまだまだ不十分ですが、できることを一つずつ積み重ねていきたいと思います。

 

 

 


 

 

 

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