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第4回 全国重症児デイネットワーク全国大会in関西


 2月11~12日、大阪国際会議場(グランキューブ大阪)にて第4回全国重症児デイサービス・ネットワーク全国大会in関西が開催されました。

 からふるからは代表理事が参加させていただきました。

 基調講演①は野田聖子総務大臣のご講演。今回は国会議員や大臣として政策的なお話をされたのではなく、医療的ケア児のお母さんとしてお話をされました。あの野田大臣でさえ、病院から在宅生活に戻るときや保育所の利用時、就学時などやっぱり苦労されていました。私たちが毎日お会いしているお母さんたちと同じように。

 基調講演②はあおぞら診療所ほっこり仙台の田中総一郎先生のご講演。田中先生の講演はいつ聞いても優しい気持ちになれるお話です。重い障がいや病気を抱えていると、子どもたちが「生まれてきてよかった」、親御さんたちが「生まれて来てくれてありがとう」と言えない場面に私たちも出くわすことがあります。

 でも周りの支援者が子どもたちや親御さんを支えていく中で、気持ちが変わっていくこともたくさん経験してきました。

 少なくとも私は、この子たちが生まれて来てくれたからこそこの仕事に出会えたし、そこから多くの喜びももらっています。「みんな生まれて来てくれてありがとうね」

 基調講演③は旭川荘の末光理事長のご講演。重い障がいを持つ子どもが表に出ることも許されず、早くに亡くなっていた時代から、医療福祉の概念を取り入れた岡山県での取り組みは、今でこそ当たり前かもしれませんが、当時はものすごく画期的なことだったんでしょうね。

 平成30年度の報酬改定のお話しもありました。いよいよ児童発達支援や放課後デイの乱立に対してメスが入ります。質の悪い支援をしているところは淘汰されていく時代に入ってきました。からふる・ぶらんしゅも気を引き締めて、質に磨きをかけていく努力をしていきます。

 初めて関西で開催された全国大会でしたので、関西ブロックに所属するからふるも本来はホスト側に立つべきところでしたが、昨年末からの人材不足でからふるが2月に存続しているかどうかも分からない状況だったので、何一つお手伝いできませんでした。

 関西各地の事業所さんから「絶対につぶしたらアカンよ」「合う人は必ず見つかるから、何としてでも頑張って!」と励ましてもらい、随分救われたものです。今大会ではあのとき励まして下さった事業所さんに何とか存続できることになったことを報告し、お礼を言うことができました。

 皆さん我が事のように「よかったね~」「頑張って!」と言ってくださいました。本当にありがとうございました。

 からふるは法人設立から3年目、事業開始から2年目に突入しました。しんどい時期はありましたが、よどんでいた空気が急に動き出し、新しい風が吹き始めました。

 『冬の後には必ず春が来る』という言葉が私は大好きです。

 新生からふる! 春はもうすぐそこに来ています。

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