事件から思うこと~安心・安全とは?

August 26, 2016

 からふる乙訓の基本方針では、筆頭に「安心・安全を基盤にした支援」という項目を挙げています。これは主に医療サポートが必要な方も安心して利用していただくことを保障する方針を示したものですが、「安心・安全を基盤にした支援」のためには、事故や災害、事件などあらゆるリスクから利用児・者さんを守る努力をしなければなりません。

 

 先月、神奈川県の障がい者支援施設で元職員の男が入所者を殺傷するという、衝撃的な事件がありました。この事件はいかにして利用児・者さんの安心・安全を守るか、非常に重い課題を突き付けられることになりました。

 

 からふる乙訓では事業所開設前から様々なリスク対策を検討しています。

 

① 情報公開について

 昨今ではどんな小さな事業所もHPやSNSを公開しています。それが信用度や透明性につながる指標ともなっており、楽しい活動の様子やお子さんの笑顔がたくさんアップされているHPやSNSもよく見かけます。

 しかしこれらの情報発信には、一方で情報の流出や個人攻撃のリスクもはらんでいます。

 社会的に弱い立場の人が被害に遭う事件は、残念ながら時折見られます。からふる乙訓ではネット上での情報公開について慎重に検討を重ね、社会に開かれた法人として法人情報の公開は行うものの、利用者や職員の個人情報につながる情報は公開しないこと、拡散のリスクが高いSNSは法人として使用しないことを決めています。

 

② 防災対策について

 事業所開設にあたってこだわったのは、メインの入口以外の避難経路を確保することでした。火災や侵入者などから逃げられるように、玄関の反対側にいざという時に脱出できる掃出し窓を設計していただきました。

 また大規模災害時に重い障がいの方が避難してきたときに対応できるような防災グッズや備蓄品も揃えていこうと思っています。

 

③ 人材(人財)育成について

 今回の事件で最も衝撃だったのが、犯人の男が元職員であったことです。薬物や精神的な病の影響があったにせよ、何故重い障がいを持つ人への憎悪が向けられたのか? 小学校の先生を目指していたという青年が、どの時点で極端な思想に変貌していったのか?

 この男が特殊であったと片付けるのは簡単ですが、差別や優生思想の小さな芽は、実は私たちの身近なところにもあるのではないでしょうか?

 福祉業界は常に人手不足で、きちんとした教育も受けずに働いている人がたくさんいます。仕事は大変なのに低賃金で、障がい特性を理解していなければ、不満が利用者に向かい虐待や暴言につながることも時折報道されています。

 また重い障がいのある人の思いを見極める能力の弱い職員が、自分の価値観を押し付けた活動をしていることも残念ながら見かけることがあります。

 きちんと教育されている事業所と、職員が自己流に成長している事業所を比べると、明らかに職員レベルには差があります。からふる乙訓が「人材(人財)の育成」を掲げているのは、質の高い支援を目指すことはもちろん、それが虐待や差別の防止につながり、安心・安全につながると信じているからです。

 

 

 事件で亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、けがをされたり怖い思いをされた皆様、ご家族や職員の皆様には、一日も早く傷が癒えるよう遠くからお祈りしています。

 からふる乙訓ではこの事件を決して忘れず、安心・安全に利用していただける事業所を目指して努力を重ねて参ります。

 

 

 

 

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