top of page

2月はからふるの誕生月です🎂

代表理事

 2月1日は「重心児童デイ からふる・ぶらんしゅ」の誕生日でした。そして2月12日は「一般社団法人からふる乙訓」の誕生日でした。

 2016年2月12日に法人設立してから早や9年、そして2017年2月1日に事業指定を受けてから、早や8年となりました。


 ここに至るまで、人材不足で閉鎖の危機に陥ったことや、コロナ禍という未曽有の事態に飲み込まれそうになったことなどいろいろな困難がありましたが、よくぞここまで命を繋げられたものだと感慨深く思います。


 近年、福祉業界は空前の人手不足が続いています。それなのに放課後デイは右肩上がりに増えていくので、保育士や児童指導員、児童発達支援管理責任者などの人材不足は深刻です。加えて我々は医療的ケアや重い障がいを持つお子さんを中心に支援しているので、看護師やリハ職などの医療職も必須です。医療職にとってまだまだマイナーなこの業界で働いてくれる人に出会うのは至難の業です。


 しかしながら幸いなことに、この空前の人手不足の中でも、からふる・ぶらんしゅには多くの専門職が集まってくれています。この小さい法人にここまでの人材(人財)が揃うのは奇跡的なことです。しかも民間の人材紹介会社や求人媒体などを通さずに集まっているってすごくないですか!?

 大きな資本のある法人が高額な報酬を掲げて求人を出しているのを見かけることもありますが、それでも人手が集まらないのが昨今の福祉業界の現状です。


 からふるよりも後に開設された事業所が、どんどん事業を拡大していかれる様子を見て、情けなく感じることも多々ありますが、最近ふと気づいたことがあります。

 それぞれの地域事情や法人の有する機能、理念や方向性などは様々であり、同じようにできないことが必ずしもダメの烙印を押されるわけではないのではないか―。戦略的に事業を拡大して成功している法人もたくさんあるけれども、事業拡大せずとも地域に根を張って、小さいながらも存在感を発揮されている法人さんもたくさんあるじゃないか―。


 大切なことは、この人材不足の世の中でからふるに集まってくれた専門職の力をより高め、子どもたちが成長する場所としてしっかり地域に根を張ることなのではないかと思っています。

 「乙訓といえばからふるさん!」「乙訓にはからふるさんがあるから安心」と誰からも言ってもらえるようになることが目標です。


 とはいえ、からふる・ぶらんしゅはすでにほぼ定員いっぱいのご登録をいただいており、特に放課後等デイサービスはほとんどの利用児が小学生という年齢構成となっている現状から、この先卒業生がほぼいない状況が数年続きます。一つの事業所では限界が近づいてきています。力のある人材を確保し、今の事業所のサービスを低下させずに次の展開ができるかどうか、いろんな状況を読みながら慎重に検討していきます。


 今年度は報酬改定の大混乱で、いろんなことが後回しになってしまいました。国から求められることも多くなり、専門職と言えど、スペシャリストではなくゼネラリストであることを求められる場面が増えてきています。それでも専門性に磨きをかけていくことは重要だと考えます。


 法人設立10年目を迎え、9歳の壁に差し掛かっている今、からふる乙訓が壁をどう乗り越えていくべきかしっかり考える1年にできればと思います。




 



アーカイブ

​カテゴリー
bottom of page